北広島町立大朝中学校

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総合的な学習の時間は,生徒たちが課題に向かいながら探究する時間で,ふるさと学習として国の天然記念物「テングシデ群落」について学習しています。大朝地域を活性化するためにどのような方法があるのか。色々なアイデアを出し合い考え付いたのは,テングシデのカレンダー。多くの人に,テングシデの魅力が伝わるようなカレンダーを創ろうということでプロジェクトが始動しました。
7月12日,「テングシデ」についてについて深く知るために,平田 義孝 さまに学校に来ていただき,テングシデの特徴や歴史などについてお話を聞かせていだきました。生徒たちは自分たちが知らない「テングシデ」のことを聞くことができ,驚きながらも今後の学習活動に対する興味 ・関心をもつことができました。

テングシデカレンダーの制作や大朝のPRに向けて,制作部・経理部・広報部に分かれた活動がスタートしました。まずは各部で,具体的な仕事内容を書きだしたり,いつまでに,どのような分担で仕事を進めていくかなどの話し合いをしました。これからさらに具体的な計画を立てる活動を行っていきます。
9月16日,テングシデ群落でスケッチを行いました。テングシデの魅力が十分に伝わるよう,島田愛子先生にスケッチの方法を教えていただきながら描きました。それぞれがいろいろな角度から,テングシデの特徴的な木のうねりや,一面に広がる緑を表現し,ダイナミックに描いていました。  今回描いたスケッチは,21日に仕上げを行い,カレンダー作成などの総合的な学習の時間の活動に生かしていきます。
106日(水)の総合で行われた制作部・経理部・広報部の計画発表をもとに,1011日(月)の総合では,それぞれの計画の再検討をしました。そして,各部に分かれて意見をまとめた後,経理部は制作部,広報部にそれぞれ分かれ,経理部の視点からお金の使い方やデザインについて話し合いました。本格化したプロジェクトの中で,生徒たちも良い商品を作ろうと奮闘しています。かわいいオリジナルキャラクターを作りたい制作部,きっちりお金の整理をしたい経理部,ポスターで商品を広めたい広報部。検討しないといけない課題は他にもたくさんありますが,それぞれの意見のぶつかり合いがすばらしい商品を作りだします。

経理部の様子

広報部と経理部の協働の様子

制作部と経理部の協働の様子
12月の総合では,制作部から広報部・経理部へ応援を頼み,カレンダーデザインの仕上げに力を入れました。広報部では,事務の先生をゲストティーチャーとして招き,目的地までの経路や交通手段などを決めました。経理部では,カレンダーの見積書の内容を考えました。
どの部もなかなか思うように進まず,四苦八苦する中,制作部では,「締め切りまで絵が終わらない」という状況にまで追い詰められていました。「どうしたら皆が速くデザインを完成させられるだろう?」と聞くと,「もう,分かりません…」という答えが返ってくるほどでした。そこで動いたのは制作部リーダーでした。制作部員たちを集め,メタモジの1ページにまとめさせ,どこの何月が足りていないのかを一目で分かるようにしたのです!部員たちも,「これはまずい」と作業を進めていき,ついに,カレンダーデザインが完成しました。私は,この様子を見て,1年生の成長を感じて嬉しくなりました。どんなカレンダーになるかとても楽しみですね。

210日(木)に授業参観及び学級懇談会がありました。1,2年生は合同での授業を行いました。1年生は,テングシデについて学習を進めてきたことに関して発表をしました。発表までの練習では,スライドを何回も作り直したり,発表の練習を繰り返したりとそれぞれが努力をする姿が見られました。5月にテングシデのスケッチに行ってから9か月の間いろいろな学習をしてきた様子がスライドや発表から伝わってきました。当日ご参加いただきました保護者の皆様,ありがとうございました。



経理部 広報部 制作部
3月2日の総合的な学習の時間には,16日の出張カレンダー販売に向けた準備をしました。「どうすればテングシデを知ってもらえるのか」「どうすれば大朝に興味を持ってもらえるのか」,この1年間みんなで考え,準備してきました。
そしていよいよ3月16日,道の駅舞ロード千代田,三矢の里あきたかたの2カ所に御協力いただいてそれぞれでお店を開き,カレンダー販売に臨みました。初めてお客さんに来ていただいた時,1つ目のカレンダーが売れた時,完売した時。それぞれどのような思いだったでしょうか。1年生が作ったカレンダーを,自分たちが選んだ場所で協力して販売している姿を見て,「みんなが大朝のために動いている!」という姿がたくさん見られました。接客で元気よくお客さんに対応する人,興味を持ってもらえるように積極的に話しかけに行く人,店の中でお金の管理をする人など,それぞれが役割を全うしようと,お互いに声を掛け合って取り組んでいました。
販売活動を進めていく中でも積極的な姿,成長した姿が見られました。「興味を持ってもらえるように『オススメ』という文字を値札のところに貼ろう」「残りが少なくなってきたから,残りの数をホワイトボードに書いて店の前に貼ろう」などと,お店のデザインを変化させていったことです。また,三矢の里のグループでは,お客さんが少ない時間と多い時間を予測し,休憩の予定を変更し早めていました。このように状況を見ながら声を掛け合い,自分たちの力で工夫することができていました。
また一歩,また一歩と日を増すごとに成長していく1年間のプロジェクト学習でした。